「蛋白質」の「蛋」は、中国語で卵のことを意味し、卵白の主成分がたんぱく質だから「白」になりました。
ヒトの身体の約20%(水分60%、脂肪15%、その他5%)は、アミノ酸が数百以上つながったたんぱく質でつくられています。ヒトの体の中には、約10万種類のたんぱく質があると言われています。
定義
たんぱく質は、20種類のL-アミノ酸が多数(50~1,500)ペプチド結合してできた高分子(分子量:約5,000~10.0万程度)窒素化合物。それらの量と結合順序によって様々な種類があります。
機能
- 体組織の構成
3~10万種に及ぶたんぱく質が筋肉や骨・血液・髪・爪など体重の約16%(15~20%)、乾燥成分の2分の1以上を占め、その50%以上が骨格筋に含まれています。その内約30%がコラーゲンで、哺乳動物に最も多く含まれ、繊維状の構造を持ちます。コラーゲンの90%がⅠ型で皮膚に、Ⅱ型は軟骨部分に多く存在し、つなぎ目の支持や柔軟性の役割を果たしています。
- 酵素やホルモンの材料
消化酵素や性ホルモンなどの材料となります。酵素は、あらゆる生命活動(消化吸収、呼吸・運動、物の見書き、喜怒哀楽などの感情表現など)の細胞レベルで起こっている化学反応速度を亢進する触媒として働く物質です。女性ホルモンの様に、たんぱく質でないものもあります。
- 神経伝達物質を合成
ドーパミン・セロトニン・アドレナリン・ノルアドレナリンなどを合成します。
例 チロシン(ビタミンC)⇒ドーパミン⇒ノルアドレナリン⇒アドレナリン(抗ストレスホルモン)
- 免疫機能
γ-グロブリンは抗体として生体防御に働いています。
- 生理活性物質の前駆体
ビタミンなどを産生する際の原料となります。
- エネルギー源
酸化されエネルギー源としても利用されます。
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