マグネシウムと経皮吸収について

2017年、ドイツ・Akademie für Mikronährstoffmedizin、IPEV Institute for Prevention and Nutrition、St. Anna-Hospitalの研究者らの“神話か、現実か-経皮吸収マグネシウム”についての総説を発表したので、その論文概要を紹介致します。

以下の総説において、経皮吸収マグネシウムの適用に関する現在の文献および根拠に基づくデータを評価し、経皮吸収マグネシウムの普及が科学的にサポートされていないことが示されています。

マグネシウムの重要性とマグネシウム補充(サプリメント)の有用性は、マグネシウム不足、例えば、心血管疾患および糖尿病において広範囲に報告されています。

マグネシウム摂取不足の治療のための経口マグネシウム補充の有効性について詳細に研究されています。

しかしながら、十分に証明、実証されている経口マグネシウム補充は、経皮吸収(例えば、マグネシウム含有スプレー、マグネシウムフレークおよびマグネシウム塩浴)によって近年疑問視されています。

インターネット上だけでなく専門誌と一般誌において、経口摂取に対して経皮吸収マグネシウムの有効性および優位性を主張する記事が増えています。

経口摂取と比較してマグネシウムの経皮吸収は、胃・腸管を介さないので、より良好な吸収と少ない副作用により効果的であると主張しています。



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