ケトン体を改めて理解する
ケトン体とは、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸の総称である。飢餓状態や糖尿病などにより、エネルギー源として血糖を利用できないと、中性脂肪は脂肪組織で遊離脂肪酸に分解される。ケトン体はこの分解された脂肪酸から、エネルギー源の代わりとして肝臓で産生され、血中に放出される。 ケトン体が体内に増加した状態をケトーシスと呼び、進行するとケトアシドーシスに至る。 ■血中のケトン体上昇の原因 血中のケトン体が上昇するのは以下のような場合である。 ・飢餓、絶食状態 ・糖尿病や内分泌疾患などによる糖利用障害 ・発熱、外傷、感染症、運動、高脂肪食、ストレスなど