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オメガ3とがん(乳がん)の関係性

中国を拠点にする調査チームは、米国、欧州、アジアの計88万3,585人を対象にした、26件の前向きコホート研究の報告を解析した。 2万905人の女性が乳がんを発症したが、魚油由来のオメガ3系多価不飽和脂肪酸をもっとも多く摂取した群は、もっとも少なく摂取した群に比べ、乳がんリスクが14%低下した。 もっとも乳がんリスクが低下したのはアジア女性であり、これはふだんの魚の摂取量が欧米諸国に比べて多いためだろうとしている。 統計的にみると、オメガ3系脂肪酸を1日0.1g多く摂取するごとに、乳がんリスクが5%下がるという。脂肪の多いサケやマグロ、イワシなどの魚を1週間に1~2食分食べると、この量を満たすことができる。 魚の油にはエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などが多く含まれ、血液中の中性脂肪値を下げたり、血栓ができるのを防ぐ働きがある。
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オメガ3のαリノレン酸は摂取すべきなのか?

α-リノレン酸は直鎖18炭素で3つのcis二重結合を持つカルボン酸である。最初の二重結合はω末端から数えて3番目の炭素に位置する。したがって、α-リノレン酸は多価不飽和脂肪酸であり、ω3 脂肪酸である。二重結合の場所が違う異性体にω6 脂肪酸のγ-リノレン酸がある。 栄養学では、摂取することが必須の栄養素である必須脂肪酸である。ヒトを含めた多くの動物は体内でα-リノレン酸を原料としてEPAやDHAを生産することができるが、α-リノレン酸からEPAやDHAに変換される割合は10-15%程度である