TAG

健康

加工肉の発がん性について

加工肉と赤身肉(牛・豚など)が大腸がんに関連していること自体は新しい情報ではありませんが、がんリスクを高める肉の量について、キャンサーリサーチUKが資金提供した詳しい研究結果をプレスリリースで発表したところ、加工肉および赤身肉と大腸がんとの関連性が再び話題となりました。 この新たな研究では、加工肉や赤身肉の1日摂取量が平均でわずか76g(ハムで約3枚)でも大腸がんのリスクが高まるか否かについて検討しました。  この研究はInternational Journal of Epidemiologyで発表されています(サイト内記事参照)。 この76gという量は英国での平均的な1日消費量にほぼ相当しており、政府のガイドラインの、ややグレーな領域に該当します。 ちなみにガイドラインでは、1日当たり90g以上食べる人は皆、1日当たり70g未満まで減らすべきとしています。 本研究の内容で重要な部分は、「たとえ肉を食べる量が中等度であっても大腸がんのリスクが高まる」という情報です。 英国は肉のフライ料理で有名な国です。 でも肉摂取量が中程度であってもリスクが高まるのであれば、これは英国にとってどのような意味をもたらすのでしょうか?
健康

赤身肉の発がん性について

IARC主催の10か国、22人の専門家による会議で赤肉(注1)(牛・豚・羊などの肉)、加工肉の人への発がん性についての評価が行われました。 評価は全世界地域の人を対象とした疫学研究(エビデンス)、動物実験研究、メカニズム研究からなる科学的証拠に基づく総合的な判定です。 その結果、加工肉について「人に対して発がん性がある(Group1)」と、主に大腸がんに対する疫学研究の十分な証拠に基づいて判定されました。
健康

貧血を極める 肉を食べてればいいわけじゃない!

血液の働きで最も重要な仕事は、酸素を全身に運搬することです。この働きをつかさどるのは、血液中の赤血球にある血色素(ヘモグロビン)です。血液が酸素を運搬する能力は、ヘモグロビン量とほぼ比例します。 貧血とは赤血球あるいはヘモグロビンの量が正常より少なくなった状態で、その原因によって多くの種類に分けられます。 私たちの身体は酸素と栄養素をエネルギー源として生命を維持しているため、酸素の運搬が十分に行われなくなると、あらゆる組織が酸素不足になりさまざまな症状がでてきます。