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加工肉の発がん性について

加工肉と赤身肉(牛・豚など)が大腸がんに関連していること自体は新しい情報ではありませんが、がんリスクを高める肉の量について、キャンサーリサーチUKが資金提供した詳しい研究結果をプレスリリースで発表したところ、加工肉および赤身肉と大腸がんとの関連性が再び話題となりました。 この新たな研究では、加工肉や赤身肉の1日摂取量が平均でわずか76g(ハムで約3枚)でも大腸がんのリスクが高まるか否かについて検討しました。  この研究はInternational Journal of Epidemiologyで発表されています(サイト内記事参照)。 この76gという量は英国での平均的な1日消費量にほぼ相当しており、政府のガイドラインの、ややグレーな領域に該当します。 ちなみにガイドラインでは、1日当たり90g以上食べる人は皆、1日当たり70g未満まで減らすべきとしています。 本研究の内容で重要な部分は、「たとえ肉を食べる量が中等度であっても大腸がんのリスクが高まる」という情報です。 英国は肉のフライ料理で有名な国です。 でも肉摂取量が中程度であってもリスクが高まるのであれば、これは英国にとってどのような意味をもたらすのでしょうか?
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むくみへの栄養学的アプローチ~血液検査から読み解く~

貧血とは血液中のヘモグロビン(血色素)量が低下(減少)した状態を指します。 ヘモグロビンは赤血球の中に含まれており,血流に乗って酸素を体のすみずみまで運搬する働きをしています。 そのため,ヘモグロビン量が低下すると体内の各所が酸欠状態となり,顔色不良・動悸・息切れ・疲労・倦怠感・めまいなどいろいろな貧血症状が現れます。 ひどい時には呼吸困難や胸痛が起こったり,爪が反り返ったりすることもあります。
健康

骨粗しょう症の栄養学的アプローチ方法

「骨粗しょう症」とは、骨密度が低下して骨がスカスカになり、骨折を起こしやすくなる病気です。 骨粗しょう症の原因には、加齢、生活習慣(運動不足、食生活など)、喫煙、閉経後のホルモンバランスの変化、関節リウマチやステロイド薬の使用などがあります。 特に加齢による骨密度(骨量)の低下は、程度の差はありますが、誰にでも起こりえます。
医療

痛風への栄養学的アプローチ方法とは

痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。 医学研究が進み、良い薬も開発されたため正しい治療を受ければ全く健康な生活が送れます。 しかし、放置すると激しい関節の痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、腎臓が悪くなったりする重大な病気でもあります。 痛風が起きる前に血液の尿酸値が高い状態が長く続きます。これを高尿酸血症と言います。 それを放置すると、ある日突然、足の親ゆびの付け根などの関節が赤く腫れて痛みだします。 痛みは激烈で、耐えがたいほどの痛みです。 発作的な症状なので痛風発作と呼びますが、これはたいていの場合、1週間から10日たつとしだいに治まって、しばらくすると全く症状がなくなります。 痛風発作は、炎症を抑える薬を服用すると比較的早く治る事が多いです。 ただし油断は禁物で、多くの場合1年以内にまた同じような発作がおこります。 そして繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔が次第に短くなってきます。 このころになると、関節の痛みだけでなく、関節の周囲や身体のどこかに結節ができたりする。 腎臓が悪くなったり、尿路結石が出来たりする人が出てきます。 最終的には重症の慢性痛風になる可能性も高いので放置するのは危険です。 また、血清尿酸値の高い人は心血管障害や脳血管障害の可能性が他の人より高い事がわ
健康

貧血についての理解&改善方法

貧血とは血液中のヘモグロビン(血色素)量が低下(減少)した状態を指します。 ヘモグロビンは赤血球の中に含まれており,血流に乗って酸素を体のすみずみまで運搬する働きをしています。 そのため,ヘモグロビン量が低下すると体内の各所が酸欠状態となり,顔色不良・動悸・息切れ・疲労・倦怠感・めまいなどいろいろな貧血症状が現れます。 ひどい時には呼吸困難や胸痛が起こったり,爪が反り返ったりすることもあります。 このヘモグロビンは赤血球の中で主に鉄を原料として合成されます。そのため,体内の鉄分が不足すると貧血を生じます。また,ヘモグロビンの器である赤血球の数が減少しても同じように貧血が起ります。
健康

うつに対処するために必要な栄養素

2012年、WHOはうつ病などの精神疾患で苦しむ人が世界で3億5千万人を超えるとの推計を発表した。 さらに、年間約100万人の自殺者のうち過半数がうつ病の兆候を示しており、うつ病や自殺は日本だけではなく世界的にも重要な公衆衛生上の問題である。 うつ病や自殺に心理社会的要因が関連していることはよく知られているが、食事要因については明らかではない。
健康

ストレスに対抗するには

日常生活の中で、“ストレス”という言葉は気軽に使われています。 例えば、「最近ストレスがたまっている」とか「運動でストレス発散しよう」など様々な場面でストレスという言葉が用いられています。 では、このストレスとういう言葉はいつから使われるようになったのでしょうか? 元々“ストレス”という言葉は物理学で使われていて、「外からかかる力による物質の歪み」のことを意味していました。 人では、カナダのセリエ博士が1936年に“ストレス学説”を発表したことから、医学の世界でもこの言葉が使われ始めました。 医学的には、外からの刺激に対するからだやこころの反応のことを“ストレス反応”と呼び、その反応を生じさせる刺激のことを“ストレッサー”と呼んでいます。 一般に言うストレスはこの両方の意味を含んでいます。