健康

エビデンスを元にしたマグネシウムの重要性について①

マグネシウムはすべての細胞や骨に広く存在しています。そして300種もの酵素反応に関わっているといわれます。 マグネシウムはそれだけ大切なので、人のからだは血中のマグネシウムが不足すると、骨からマグネシウムを取り出して常にマグネシウムの量を一定に保とうとしています。 人のからだの中には、約25gのマグネシウムが存在します。マグネシウムはすべての細胞に広く分布し、50~60%は骨に、1%は血中に存在します。 マグネシウムが関わる働きとしては以下のようなものが挙げられます。マグネシウムは300種もの酵素反応に関わっているといわれます。
健康

加工肉の発がん性について

加工肉と赤身肉(牛・豚など)が大腸がんに関連していること自体は新しい情報ではありませんが、がんリスクを高める肉の量について、キャンサーリサーチUKが資金提供した詳しい研究結果をプレスリリースで発表したところ、加工肉および赤身肉と大腸がんとの関連性が再び話題となりました。 この新たな研究では、加工肉や赤身肉の1日摂取量が平均でわずか76g(ハムで約3枚)でも大腸がんのリスクが高まるか否かについて検討しました。  この研究はInternational Journal of Epidemiologyで発表されています(サイト内記事参照)。 この76gという量は英国での平均的な1日消費量にほぼ相当しており、政府のガイドラインの、ややグレーな領域に該当します。 ちなみにガイドラインでは、1日当たり90g以上食べる人は皆、1日当たり70g未満まで減らすべきとしています。 本研究の内容で重要な部分は、「たとえ肉を食べる量が中等度であっても大腸がんのリスクが高まる」という情報です。 英国は肉のフライ料理で有名な国です。 でも肉摂取量が中程度であってもリスクが高まるのであれば、これは英国にとってどのような意味をもたらすのでしょうか?
健康

納豆の栄養素

納豆は健康価値の高い食品ですが、その原料である大豆そのものにも、健康に効果のある成分がたっぷり含まれています。畑の肉と呼ばれるほどに豊富な「植物性たんぱく質」を筆頭に、「ビタミン」「食物繊維」「カルシウム」、ポリフェノールの一種である「大豆イソフラボン」 や「大豆サポニン」他、一粒一粒に栄養がギュッと詰まっているのです。さらに、コレステロールの吸収を抑えることで近年話題になっている「植物ステロール」も含まれています。
健康

卵の栄養学②

一時期、「卵を食べすぎるとコレステロール過多になるから一日1個まで」みたいな風潮があったと思います。 しかしこれは厚生労働省によって明確に否定されています。 ボディメイクしている人からすると、一日に何個も卵を食べるのは至って普通のことなのですが、これを知らない人からすると「卵をたくさん食べるのは身体に良くない」という印象があるようです。 しかし、2015年にアメリカ農務省と保健福祉省が「コレステロール摂取制限は必要ない」という見解を発表しました。 日本の厚生労働省もそれに続いて、「日本人の食事摂取基準」からコレステロールの項目を削除しました。
健康

卵の栄養学①

栄養学の目で見ても「完全食品」と呼ばれているように、たまごは人間の体に必要な栄養素をまんべんなく含んでいるすぐれた食品です。たった1種類でこれだけ栄養的に豊富な食品は、たまごを除くと、やはり「完全食品」といわれる牛乳以外には見当たりません。たまごは、ヒヨコが成長するために必要な栄養成分を全て持ち合わせている、文字どおりの「完全栄養食品」。 ヒヨコの脳、神経や全身の細胞を造るのに必要な脂質類とタンパク質が十分に含まれています。ヒヨコの骨格づくりに必要なカルシウムとリンも豊富です。
健康

ヘム鉄のリスク②

鉄を摂るとき、CPP(カゼインホスホペプタイド)を一緒に摂ると、小腸の下の方でもう一度汲み上げてくれるので、吸収率が上がります。 酸っぱいものや辛いものを食べて胃を刺激するのも効果的です。 一方、紅茶、コーヒー、緑茶に含まれるタンニンは、非ヘム鉄の吸収を妨げる吸収を妨げるといわれています。しかし、ヘム鉄の場合は気にしなくてよいという意見もあります。
Woman Health

むくみへの栄養学的アプローチ~血液検査から読み解く~

貧血とは血液中のヘモグロビン(血色素)量が低下(減少)した状態を指します。 ヘモグロビンは赤血球の中に含まれており,血流に乗って酸素を体のすみずみまで運搬する働きをしています。 そのため,ヘモグロビン量が低下すると体内の各所が酸欠状態となり,顔色不良・動悸・息切れ・疲労・倦怠感・めまいなどいろいろな貧血症状が現れます。 ひどい時には呼吸困難や胸痛が起こったり,爪が反り返ったりすることもあります。
健康

骨粗しょう症の栄養学的アプローチ方法

「骨粗しょう症」とは、骨密度が低下して骨がスカスカになり、骨折を起こしやすくなる病気です。 骨粗しょう症の原因には、加齢、生活習慣(運動不足、食生活など)、喫煙、閉経後のホルモンバランスの変化、関節リウマチやステロイド薬の使用などがあります。 特に加齢による骨密度(骨量)の低下は、程度の差はありますが、誰にでも起こりえます。
医療

痛風への栄養学的アプローチ方法とは

痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。 医学研究が進み、良い薬も開発されたため正しい治療を受ければ全く健康な生活が送れます。 しかし、放置すると激しい関節の痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、腎臓が悪くなったりする重大な病気でもあります。 痛風が起きる前に血液の尿酸値が高い状態が長く続きます。これを高尿酸血症と言います。 それを放置すると、ある日突然、足の親ゆびの付け根などの関節が赤く腫れて痛みだします。 痛みは激烈で、耐えがたいほどの痛みです。 発作的な症状なので痛風発作と呼びますが、これはたいていの場合、1週間から10日たつとしだいに治まって、しばらくすると全く症状がなくなります。 痛風発作は、炎症を抑える薬を服用すると比較的早く治る事が多いです。 ただし油断は禁物で、多くの場合1年以内にまた同じような発作がおこります。 そして繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔が次第に短くなってきます。 このころになると、関節の痛みだけでなく、関節の周囲や身体のどこかに結節ができたりする。 腎臓が悪くなったり、尿路結石が出来たりする人が出てきます。 最終的には重症の慢性痛風になる可能性も高いので放置するのは危険です。 また、血清尿酸値の高い人は心血管障害や脳血管障害の可能性が他の人より高い事がわ